都市の美観の向上、温暖化の抑制にも効果がある屋上緑化
On 2017年7月27日 by admin都市部を上空から撮影すると…
近年、屋上などのスペースを緑化する建物が増えています。屋上に緑を植えるというコンセプトを設計段階から持っていると、屋上の高さを扇状地のように変えていくなどのデザインが有効なものになります。例えば大阪・ミナミの有名な商業施設では、このような形で屋上庭園が造られており、上空から撮影するとその造形の美しさを非常によく理解できます。以前とは違い、都市部の上空の写真に木々の緑が点在するようになりました。
植物の存在は温暖化対策にも役立ちます
都市部ではヒートアイランド現象が発生することから、真夏の気温が高くなります。エコが叫ばれている中で、屋上緑化によって気温の上昇を抑えることは、冷房使用の際の電力に影響を与えます。同じ電力を使っても全館が効率よく冷却され、光熱費の削減や環境保護に繋がります。まだ一部の建物でしか屋上緑化は進んでいませんが、これがスタンダードになると目に見えて良い影響が出てくるでしょう。
ガーデニングに通じる目的も
屋上緑化では広葉樹を中心に植物を植えますが、どのような植物を選んでも良いのが特徴です。実のなる木を植えて、秋に収穫を楽しむのも良いですし、季節ごとに花を咲かせ、休憩所や応接スペースとしても上手に利用することができます。屋上=何も使うことがない場所や倉庫代わりというイメージが変化していくでしょう。社会全体で屋上緑化が進められている中で、都市の景観の美しさを称える賞がいくつもあり、美しい屋上緑化を済ませた建物が受賞しています。ビルオーナーの方は、屋上緑化を考えてみませんか?
屋上緑化とは、断熱性や防音性の向上、ヒートアイランド対策などを目的として、植物を建築物の屋上や屋根に植えることです。また、屋上の緑化は景観の向上としても人気があります。